9年ぶりの山形(2006年8月15日)

　11日からの今年の夏休み。お盆行事を早々と済ませたので中途半端な暇ができたので近くの気になるところにドライブに行こうと思い立つ。

　気になるところ、それは山形である。
　自分の会社の支店が最近できたということと、会社の飲み会で山形勤務の人や山形出身者と話しているうちにどうなったのか気になったというわけである。

　山形県に行くのは2年前に米沢に行った時以来なのだが、その時は山形市内を高速道路や蔵王経由で迂回したので大学卒業以来である。

　10時半に家を出て、国道286号線を西進して、11時半ごろに山形自動車道の笹谷インターに着く。ここから普通に笹谷トンネルを通って行くと12時ごろには山形市内に入るのだが、まだ腹が減っていないので行ったことのない笹谷峠を通ることにする。

　山形自動車道と併走する区間を過ぎると上下各一車線ずつあった道が1車線の狭い道となる。そして、180度の急カーブの連発となる。峠道の始まりだ。時折やってくる対向車やカーブに神経をすり減らしながら上っていると(オートマ万歳である。)どんどん霧が濃くなってきた。
　さらに走っていると鉄製のゲートが見えてきた。見上げると山形県山形市の標識が見えてきた。どうやらこの辺が最高点のようである。

　車を停めるスペースがあったので、宮城県側を見る。かなりの高さを登ったのだが、霧で見えない。ゲートをくぐると、今度はもっと広い駐車場と斉藤茂吉の歌碑が見えたのでここでも車を停めて、今度は歌碑と山形側を見る。
　まだ先は長いように見えたけど実際に下ってみるとのぼりの宮城側と比べるとあっさりと関沢インターが見えてきた。これで笹谷峠は終わりである。峠を走りぬいたという達成感を味わいながら山形市内へと入る。

　車を走らせると山形市内が見えてきた。山形県庁を過ぎて山形駅へと通じる道に入る。道路がきれいである。大学にいたころは延々と工事をしていたのだがきっちりと終わったようである。あまりにきれいなので、山形大学にいく道を忘れそうになったくらいである。山形南高前で右折して、山大前の通りに入る。自分が過ごした下宿が見えてきた。建物は変わってないけど、荷物が置かれていたのでもう下宿はやっていないのだろう。そして、山形大学前。自分が卒業した人文学部は建物を見る限りはあまり変わってなさそうである。
　昼食の場所を考えるべく、とりあえず七日町方面に向かう。
　市営駐車場に車を停めた後、大学時代に工事は終わっていたけど、入ったことがなかった旧県庁の建物を利用した山形県郷土館文翔館を見学する。中はイギリス・ルネサンス様式を見事に復元した実にきれいな建物である。この建物で昭和50年まで県庁として使われたと思うと驚きである。山形県の歴史を見ながら一回り回る。会議室は使用料を払えば一般利用もできるというのをパンフレットを見て知る。1995年に復元が終わったということは、ここでMSXユーザー会を開けたのかもしれない。ちょっともったいない気分になる。(機材搬入しづらかったりなどするので現実的ではないような気はするけど。)



　文翔館を出た後、近くの蕎麦屋でざるそばを食べる。お盆休みということで無名の小さな店に入ったのだが、山形そばらしい歯ざわりのそばだった。さすが、そば処。今度はもっとちゃんと調べていこう。

　昼食をとった後、七日町を歩く。プロサッカーチームモンテディオ山形(NEC山形から名前が変わったのも大学のころだっけ。)の旗がいっぱい。プロサッカーはすっかり根付いたなと改めて思う。ジャスコがなくなった後の専門店が入ったビルが取り壊されたり、松坂屋がなくなったりするなど、少しさびしさを覚える。よく利用した本屋、八文字屋は変わりがないようでほっとする。
　車に乗って、今度は駅前を走る。せっかくきれいなペデストリアンデッキができたのに、その前の元ビブレのビルは取り壊されて空き地になっていた。さびしい。もう少しがんばって欲しいところである。

　ホテルキャッスルの通りを左折して国道112号線沿いの自分の会社の支店の位置を確認した後、改めて山形大学の周りを回ってみる。理学部の建物が大きくなったのを除くとあまり変わってないなと感じる。

　一回り大学時代の思い出の場所を回った後は、山形蔵王温泉新左衛門の湯で手軽に山形蔵王温泉を味わう。

　新左衛門の湯につかった後は国道13号→国道286号経由で自宅に帰る。山形蔵王インターを過ぎると雨が降ってきた。関沢インターから笹谷トンネルに入り、県境を過ぎてトンネルを出る。雨強くなってるし。寒いし。

　国道13号線以西の国道286号線は大学時代に自転車で走ったことがあるし、人来田以東の国道286号線は何度も走っている。今日笹谷峠を走ったことで国道286号線はほぼ制覇できた。あとは、そばくらいかな。大学時代に山形市内の蕎麦屋を回っておくんだったとちょっと後悔した今日のドライブであった。

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